■褐色脂肪細胞
褐色脂肪細胞は、摂取したカロリーを熱として放出させる働きがある細胞で、「太らない体質」とも密接に関連しています。
テレビなどで大食いを競う番組が人気を集めていますが、出演者は皆スマートな体型をした方ばかりです。俗に「痩せの大食い」という言葉もあります。なぜ彼らはあんなにたくさん食べても太らないのでしょうか。秘密は褐色脂肪細胞の働きにあります。
サーモグラフィーで食事中の体表面温度を測定すると、彼らは食事を始めると首から背中にかけての体表面温度が大きく上昇するのがわかります。褐色脂肪細胞が、食べる傍からカロリーを熱エネルギーに変えて、どんどん体外に放出(消費)しているのです。

脂肪細胞には、白色脂肪細胞と褐色脂肪細胞の2種類があります。白色脂肪細胞は、私達が通常いわゆる「脂肪」と呼んでいるもので、下腹部やお尻、太ももをはじめ全身に分布する皮下脂肪や内臓脂肪がこれに該当します。文字通り白っぽい色をしていて、食事で摂取した余剰カロリーを中性脂肪に変えて貯蔵する働きがあります。
一方、褐色脂肪細胞はこれとは逆に、摂取したカロリーを熱として放出させる働きのある細胞です。分布位置は限られていて、首や腋の下、肩甲骨周囲、心臓・腎臓周囲に分布しています。

この褐色脂肪細胞の量は個人差があり、また加齢とともに減少するといわれています。年をとると太りやすくなるのは、この褐色脂肪細胞の減少とも密接に関連しています。
ダイエットのためにはこの褐色脂肪細胞をいかに活性化させ、体質改善していくかがポイントになります。いままでの研究で褐色脂肪細胞は低温になると活性化することがわかっています。気温が低くなると体温を維持ずるために褐色脂肪細胞が活性化され、蓄えられた中性脂肪をどんどん燃やしていくのです。首筋の筋肉を冷やしながらエクササイズをしたり、冷水での水泳が効果的です。また、コーヒーに含まれる「カフェイン」や、にんにく・唐辛子などの刺激性成分が交感神経を刺激して、褐色脂肪細胞を活性化させるスイッチになるといわれています。

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